ボールペン画で、シュールレアリスム的な連想的な絵を描く天北竹みのるる尾です。
ボールペンは、私たちの生活のすぐそばにある身近な筆記具です。
けれど、その一本が絵を描く道具になると知ったとき、世界がぐっと広がったように感じた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ボールペン画を描くために選びたいおすすめのボールペンを、インクの種類や太さ、単色・多色といった切り口で詳しくご紹介します。
あわせて、紙や下敷きなどの周辺道具、そして基本の描き方のステップまで、これからボールペン画を始めたい方が迷わないように順を追って解説していきます。
読み終える頃には、自分の手に合った一本を選べるようになり、線を重ねる楽しさに一歩踏み出していただけるはずです。
ボールペン画に向いているボールペンとは?基本の考え方
この章では、ボールペン画に向いているペンを見分けるための土台となる考え方を整理します。
インクの種類、太さ、単色か多色かという三つの視点を押さえておくと、数ある商品の中から自分に合う一本を選びやすくなります。
インクの種類(油性・水性・ゲルインク)で変わる線の表情
ボールペンのインクには、大きく分けて油性・水性・ゲルインクの三種類があります。
油性インクはかすれやムラが出やすく、独特の味わいのある線になります。
水性インクは伸びが良く、線が滑らかにつながりやすいのが特徴です。
ゲルインクは発色がはっきりしていて、濃い黒や鮮やかな色を安定して出せます。
どのインクを選ぶかで、完成する絵の雰囲気そのものが変わってきます。
そのため、まずは自分が描きたい絵のタッチをイメージしてから、インクの種類を選ぶことをおすすめします。

太さ(0.3mm〜1.0mm)で変わる描写力
ボールペンの太さは0.3mmほどの極細から、1.0mmを超える太字まで幅広くそろっています。
細いペン先は髪の毛一本、生地の質感といった繊細な描写に向いています。
太いペン先は広い面を塗りつぶしたり、力強い輪郭線を描いたりするのに向いています。
一本だけで完結させることもできますが、太さの違う数本を使い分けると、陰影や質感の表現に幅が出ます。
私は0.5mm ~ 0.7mm あたりがお気に入りですが、太いものだと1.2mmや1.6mmなどもあり、あまり作りはしませんが、併用して使用したりすると、リズムに富んだ作品を作ることも可能です。
単色と多色、それぞれのメリット
単色のボールペンは、線の重なりだけで陰影や立体感を作っていく描き方に向いています。
モノクロならではの緊張感のある画面を作りたい方に向いた選択です。
多色のボールペンは、色を持ち替えずに済む手軽さがあり、色鉛筆と組み合わせて彩色する下地としても扱いやすいものです。
どちらが優れているというものではなく、表現したい世界観によって選び分けるものだと私は考えています。
ボールペン画おすすめボールペン12選【単色・黒】
ここからは、単色のボールペンの中でも、ボールペン画に使いやすいタイプを太さ別・インク別に具体的にご紹介します。
実際に手に取って試すときの参考にしてください。
極細タイプで繊細な線を描きたい人向け
極細タイプは、0.3mm前後のペン先を持つボールペンを指します。
髪の毛や布のしわ、モンスターの鱗のような細かい質感を描き込みたいときに向いています。
ゲルインクタイプの極細ボールペンは、線がかすれにくく、細部まで安定して描き続けられるのが強みです。
油性タイプの極細ボールペンは、あえてかすれを生かした表現をしたいときに選ばれます。

🟥ここに、ご自身が実際に極細タイプのボールペンを使ってみた経験談を書いてください。どのメーカー・どの太さのペンを使い、どんな部分の描写がしやすかったか、逆にどんな失敗があったか、そこからどう工夫して描けるようになったかをエピソードとして盛り込んでください。
太字タイプで力強い線・広い面を塗りたい人向け
太字タイプは、0.7mm以上のペン先を持つボールペンを指します。
輪郭線をはっきりと描きたいときや、背景など広い面を短時間で塗りつぶしたいときに向いています。
太字のボールペンだけで描き切ると、力強く大胆な印象の絵に仕上がります。
細字と組み合わせれば、輪郭は太く、内側の質感は細かくというメリハリのある描写もできます。
油性・ゲルインクそれぞれの定番モデル
油性ボールペンは、価格が手頃で、コンビニや100均でも手に入りやすいという利点があります。
インクの粘度が高いため、紙の上でにじみにくく、持ち運びにも向いています。
ゲルインクボールペンは、水性インクに近い滑らかな書き心地を持ちながら、発色の良さも兼ね備えています。
濃い黒をしっかり出したい部分や、細部を丁寧に描き込みたい部分でよく使われています。

ボールペン画おすすめボールペン|多色・カラーボールペン編
単色だけでなく、多色のボールペンを取り入れることで、ボールペン画の表現はさらに広がります。
この章では、陰影やグラデーションを楽しみたい方に向けたペンの選び方をご紹介します。
陰影やグラデーションを楽しみたい人向けの多色ペン
多色ボールペンには、1本に複数の色が収められたタイプと、専用の替え芯を差し替えて使うタイプがあります。
赤・青・緑など複数の色を重ねることで、単色では出せない陰影の深みを表現できます。
持ち替えの手間が少ないため、細かい色の切り替えをテンポよく行いたいときに向いています。
色数が多いタイプほど、微妙な色の変化を描き分けやすくなります。
色鉛筆と組み合わせて使う場合の相性
ボールペンで線画と陰影の骨格を作り、その上から色鉛筆で彩色するという描き方もあります。
ボールペンの線がインクでにじみにくいタイプであれば、色鉛筆を重ねても線が崩れにくく、下描きとしての役割をしっかり果たしてくれます。



ボールペン画に必要な紙・下敷きなどの周辺道具
ボールペン自体の選び方だけでなく、組み合わせる紙や下敷きも仕上がりに影響します。
この章では、ペン選びと合わせて押さえておきたい周辺道具について解説します。
紙選びで仕上がりが変わる理由
紙の表面がざらついていると、インクの乗り方が変わり、かすれやにじみが出やすくなります。
表面が滑らかな紙を選ぶと、線が安定し、細部まで均一に描きやすくなります。
厚みのある紙を選ぶと、ボールペンを重ねて描き込んでも紙が波打ちにくく、長時間の制作にも向いています。
逆に薄い紙は裏写りしやすいため、両面に描く場合には注意が必要です。
下敷きや消せるボールペンの活用
下敷きを使うと、机の木目や凹凸が紙に写り込むのを防ぎ、均一な描き心地を保てます。
下描きの段階で消せるボールペンを使うと、構図を調整しながら描き進められます。
🟥(写真:ご自身が制作で実際に使っている紙や下敷きなど、道具一式が分かる写真を入れる)
100均・ダイソーのボールペンはボールペン画に使える?
100均やダイソーのボールペンは、価格が手頃なため、練習用として気軽に試しやすいという利点があります。
インクの安定性や発色は商品によって差があるため、まずは数本試し描きをして、自分の描き方に合うかどうかを確認することをおすすめします。
ボールペン画の描き方の基本ステップ
ここまでご紹介したボールペンや道具を使って、実際にボールペン画を描き進めるための基本ステップを解説します。
丸・三角・四角から始める線の練習
いきなり複雑なモチーフに挑戦するのではなく、丸・三角・四角といった単純な形を繰り返し描くことから始めると、線の強弱や筆圧のコントロールが身につきやすくなります。
同じ形を何度も描くうちに、線の重なり方や間隔の取り方に自分なりの癖が見えてきます。
陰影で立体感を出すテクニック
ボールペン画では、色の濃淡ではなく線の密度によって陰影を表現します。
影になる部分に線を密に重ね、光が当たる部分は線を少なくすることで、立体感が生まれます。
線を重ねる方向をそろえると滑らかな質感に、方向を変えて交差させるとざらついた質感になります。
描きたいモチーフの素材感に合わせて、線の方向を使い分けることが大切です。
個人的には形や面に沿った形で陰影を付けるとやりやすいように感じています。
ボールペンによってはあまりにもはっきり出すぎて、筆致の強弱が付けづらく、使いづらいなどもあります。
連想・空想からモチーフを広げる描き方
目の前にあるものをそのまま描き写すだけでなく、そこから連想を広げてモチーフを変化させていく描き方もあります。
一つの形から別の形を思い浮かべ、線を足したり別のパーツを組み合わせたりすることで、頭の中にしかなかったイメージを紙の上に形にしていくことができます。
・線の密度で陰影と立体感を表現する
・連想を広げてモチーフを自由に発展させる
ボールペン画から広がる表現の世界|連想イラストとモンスターデザイン
私自身は、ボールペン画に色鉛筆で色を付け、連想イラストやシュルレアリスム的な絵を描いたり、フォトショップでの描画やコラージュによってモンスターデザインをしたりする活動をしています。
もともとはフォトショップで写真のコラージュを作っていた時期があったのですが、作品がなぜか何となくまとまらない印象がずっと残っていました。
ボールペン画を描くようになってから、線を重ねていくうちに、コラージュで作るモンスターデザインにも陰影をつければちゃんとまとまるのだと気づきました。
この発見をきっかけに、頭の中にあった妄想や空想を、少しずつ紙の上に形にできるようになっていきました。
ボールペンによるモンスターデザインは1年で300点ほど描いたりしました。連想イラストも20点ほどは作っているかと思います。
私がこの絵を描き続けているのは、見てくださる方の妄想や連想、そして創造する力を、少しでも豊かにしたいと思っているからです。
シュルレアリスム的な表現や、モンスターデザインに興味を持っていただけたなら、ぜひ作品をご覧いただけると嬉しいです。
詳しい作品は下記のnoteでご覧いただけます。
https://note.com/mankai8080

ボールペン画におすすめのボールペン12選
油性インク(グラデーション・明暗表現向け)
筆圧の加減で線の濃淡をコントロールしやすく、鉛筆デッサンのような滑らかなグラデーションや立体感を出したい場合に向いています。
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三菱鉛筆 SA-R
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昔ながらの油性ボールペン。筆圧による線の強弱(トーンの明暗)が最もつけやすく、ダマを活かした立体表現や静物画・人物画などのグラデーション描写に優れています。
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三菱鉛筆 ジェットストリーム(JETSTREAM)
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低粘度油性インクの代表格。黒色が非常に濃く擦れにくいため、ハッキリとしたコントラストを出したいシャープな線画や暗部の描き込みに適しています。
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パイロット アクロボール(Acroball)
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低粘度油性インクでありながら適度な粘りがあり、滑らかな書き味で細かなハッチング(重ね描き)をストレスなく続けられます。
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ゼブラ ブレン(bLen)
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筆記時の振動(ブレ)を抑える内部構造になっており、長時間の緻密な線画制作でも手が疲れにくく、軸ブレのない正確なラインが引けます。
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ゲルインク(くっきりとした線画・精密描画向け)
発色が鮮やかで、描線が均一に出るのが特徴です。顔料インクのモデルが多く、耐水性・耐光性に優れるため作品の長期保存にも適しています。
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三菱鉛筆 ユニボール シグノ DX(uni-ball signo DX)
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ボールペン画家の間でも愛用者が多い定番。0.28mm〜0.38mmなどの極細ラインナップが豊富で、ペン先が滑らかに滑り、均一で精密な線画が描けます。
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ゼブラ サラサクリップ(SARASA CLIP)
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水性顔料ゲルインクで耐水性が高く、さらさらとした描き心地が魅力です。カラーバリエーションが非常に豊富なため、カラーボールペン画にも最適です。
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ぺんてる エナージェルインフリー(ENERGEL infree)
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クリアな軸と圧倒的な発色の濃さ、圧倒的な速乾性が特徴。線画の黒を強固に締めたい部分や、擦れによる汚れを防ぎたい場面で威力を発揮します。
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パイロット ジュースアップ(Juice up)
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「シナジーチップ」と呼ばれる細書きに適したペン先を採用しており、極細(0.3mm/0.4mm)でも引っかかりなく細部を描き込むことができます。白インク(ホワイト)もあり、黒紙への描き込みやハイライト入れに重宝します。
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ゼブラ サラサナノ(SARASA NANO)
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ペン内部に「うるふわクッション」が内蔵されており、0.3mm以下の超極細ペン先でも紙に引っかからず、カリカリ感を抑えた安定した細線が引けます。
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水性・極細ペン・特殊用途
線画のシャープさを追求したい場合や、水でぼかす技法(水彩風表現)を取り入れたい場合に活躍します。
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パイロット ハイテックC(HI-TEC-C)
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0.25mmという超極細のペン先を展開しており、虫の観察画や建築パース、超密度の緻密画など、微細な点描や線を敷き詰める描画に向いています。
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サクラクレパス ボールサイン80(Ballsign 80)
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世界初のゲルインクボールペンとして知られるロングセラー。均一で発色の良い線が特徴で、イラストや模様描き、コラージュ要素の描き込みにも馴染みます。
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サクラクレパス ピグマ(PIGMA)※水性顔料サインペン
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ボールペンではありませんが、ボールペン画と組み合わせて使われる定番の画材です。ミリペン特有の耐水性・耐光性を持ち、ボールペンの斜線表現と組み合わせて広い面をベタ塗り・密描する際に併用されます。
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選び方のヒント
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濃淡(グラデーション)を表現したい場合: 筆圧で塗りの濃さが変わる「SA-R」や「アクロボール」などの油性ボールペンが最適です。
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線画・点描を精密に描きたい場合: 描き味が均一な「ユニボール シグノ DX」や「ジュースアップ」などのゲルインク(0.28〜0.38mm)が扱いやすいです。
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原画を保存・展示したい場合: 光による退色や水濡れに強い「水性顔料」または「油性」のインクを選ぶと耐久性が高まります。
まとめ|自分に合ったボールペンでボールペン画を楽しもう
ボールペン画に向いているボールペンは、インクの種類、太さ、単色か多色かという三つの視点で選ぶことができます。
極細のゲルインクペンで繊細な質感を描き込んだり、太字のペンで力強い輪郭を描いたりと、目的に応じてペンを使い分けることで表現の幅が広がります。
紙や下敷きといった周辺道具にも気を配ることで、線の安定感が増し、長く描き続けやすくなります。
まずは手元にある一本から、丸や三角といった簡単な形を描くことから始めてみてください。
線を重ねる楽しさに慣れてきたら、連想や空想を広げて、自分だけのモチーフに挑戦してみるのもおすすめです。
私自身も、その先にシュルレアリスム的な表現やモンスターデザインという世界を見つけました。
よくある質問(FAQ)
Q. ボールペン画に向いているボールペンの太さはどれくらいですか?
A. 0.3mm前後の極細タイプは繊細な質感の描写に、0.7mm以上の太字タイプは輪郭線や広い面の描写に向いています。
複数の太さを使い分けると、陰影や質感の表現に幅が出ます。
Q. 油性・水性・ゲルインクのどれを選べばよいですか?
A. かすれを味として生かしたい場合は油性、滑らかな線でつなげたい場合は水性、濃い発色を安定して出したい場合はゲルインクが向いています。
描きたい絵のタッチに合わせて選ぶことをおすすめします。
Q. 100均のボールペンでもボールペン画は描けますか?
A. 練習用として気軽に試すことは可能です。
商品によってインクの安定性や発色に差があるため、試し描きをしてから本制作に使うペンを決めると安心です。
Q. ボールペン画に色を付けたい場合はどうすればよいですか?
A. ボールペンで線画と陰影の骨格を描いたあとに、色鉛筆で彩色する方法があります。
インクがにじみにくいボールペンを選ぶと、色鉛筆を重ねても線が崩れにくくなります。


















・かすれを味として使うか、安定した線を求めるかでインクの種類を選ぶ
・複数の太さをそろえると、陰影や質感の表現に幅が出る