ボールペン画がかっこいい理由と描き方|初心者でも上達するコツ

ボールペン画を定期的に描く天北竹みのるる尾です。
ボールペン画には、鉛筆画や水彩画とはまったく違う独特の「かっこよさ」があります。

一本の線を何度も重ねていくことで生まれる緊張感や、消しゴムで直せないからこそ宿る一発勝負の迫力は、ボールペンだからこそ表現できるものです。

この記事では、ボールペン画がなぜかっこいいと感じられるのか、その理由から、初心者でも上達できる具体的な描き方のコツまでを、順を追ってご紹介します。
さらに記事の後半では、私が実践しているシュルレアリスム的な連想イラストや、コラージュを使ったモンスターデザインについてもお話しします。

読み終わるころには、きっとボールペンを手に取って何か描いてみたくなっているはずです。

ボールペン画はなぜかっこいいと感じるのか

この章では、ボールペン画が持つ独特の魅力を、線の質感・一発描きの緊張感・モノクロの美しさという3つの角度から掘り下げていきます。

線の重なりが生み出す独特な緊張感

ボールペン画の最大の特徴は、一本の線を何度も重ねることで陰影や質感を作り出す点にあります。
鉛筆のように面でぼかすのではなく、線そのものを積み重ねることで濃淡を表現するため、絵の中に緊張感のようなものが生まれます。

この緊張感こそが、ボールペン画特有の「かっこよさ」の正体だと私は考えています。

monster-design-lab.com
monster-design-lab.com

修正が効かないからこそ宿る一発描きの迫力

ボールペンはインクで描くため、鉛筆のように消して描き直すことができません。
一本一本の線に集中し、迷いなく引く必要があるため、完成した絵には独特の緊張感と勢いが宿ります。

この「やり直しがきかない」という制約こそが、ボールペン画をかっこよく見せる大きな要因になっています。

モノクロだからこそ引き立つ陰影の美しさ

多くのボールペン画は、黒一色または数色のインクだけで描かれます。
色数が少ないぶん、光と影のコントラストがはっきりと際立ち、写実的でありながらどこか幻想的な雰囲気を生み出します。

このモノクロならではの陰影表現が、ボールペン画に独特の格好良さを与えています。

ボールペン画は、黒や紺などのインク一色で描かれることが多いイラスト表現です。色数を抑えることで、線の密度や陰影のコントラストがより際立ちます。

ボールペン画を描く前に知っておきたい基本

実際に描き始める前に、ボールペン画とはどのような表現なのか、そしてどんな道具を用意すればよいのかを、この章で整理していきます。

ボールペン画とはどんな表現なのか

ボールペン画とは、その名の通りボールペンを使って線を重ね、陰影や質感を表現する絵の描き方です。
鉛筆画のように広い面をこすってぼかすのではなく、細い線を何層にも重ねることで濃淡を作り出していきます。

この積み重ねの作業こそが、ボールペン画ならではの緻密さと迫力を生み出しています。

用意する道具(ボールペン・紙・下敷き)

ボールペン画を始めるにあたって、特別な道具をたくさん揃える必要はありません。
まずは普段使っているボールペンと、コピー用紙よりも少し厚みのある紙があれば十分に始めることができます。

紙の下に硬めの下敷きを敷いておくと、線を引いたときの感触が安定し、思い通りの線を引きやすくなります。

monster-design-lab.com
monster-design-lab.com
ボールペンは油性・水性・ゲルインクなど種類によって線の質感が変わります。まずは手元にあるものから試してみて、線の伸び方や濃淡の出方を確かめてみることをおすすめします。

かっこいいボールペン画を描くための基礎テクニック

ここからは、実際にかっこいいボールペン画を描くために欠かせない、線の引き方や陰影の付け方といった基礎テクニックを具体的に見ていきます。

直線と曲線の引き方の違い

ボールペン画の練習は、まっすぐな直線を安定して引けるようになることから始まります。
直線は建物や人工物の硬さを表現するのに向いており、曲線は生き物や布のような柔らかさを表現するのに向いています。

この二つの線を使い分けられるようになると、絵の中に硬さと柔らかさのコントラストが生まれ、表現の幅がぐっと広がります。

線を重ねて陰影をつけるハッチングとクロスハッチング

同じ方向に線を並べて濃淡を作る技法を「ハッチング」、線を交差させて濃さを作る技法を「クロスハッチング」と呼びます。
線の間隔を狭くしたり、重ねる回数を増やしたりすることで、より濃い影を表現することができます。

この二つの技法を使い分けることで、平面的だった絵に立体感を持たせることができるようになります。

monster-design-lab.com
monster-design-lab.com

濃淡で立体感を出すコツ

光が当たっている部分は線を少なくし、影になっている部分は線を密にすることで、自然な立体感が生まれます。
私は、対象物のどこに光源があるのかを最初に決めてから線を引き始めるようにしています。

こうすることで、行き当たりばったりに線を足すのではなく、計画的に濃淡を作っていくことができます。

影の部分を最初から濃く塗りすぎてしまうと、後から明るさを足すことができません。薄い線から少しずつ重ねていくことをおすすめします。

初心者でも挑戦しやすいボールペン画のステップガイド

この章では、いきなり複雑なモチーフに挑戦するのではなく、簡単なモチーフから少しずつ段階を踏んで練習していく方法をご紹介します。

簡単なモチーフから練習を始める

最初から複雑な人物やモンスターを描こうとすると、線の数が多くなりすぎて途中で挫折してしまいやすくなります。
果物や身近な小物など、形がシンプルなものから練習を始めることで、線の重ね方や濃淡の付け方に集中することができます。

シンプルなモチーフから始めるとか、シンプルな形のものから描き始めるほうが、やりやすいと思います。
正方形とか、球とかから私は描き始めました。

影の付け方の練習方法

影の練習をするときは、球体や円柱など、光の当たり方がわかりやすい形から始めるとコツをつかみやすくなります。
同じ形を、光の向きを変えながら何度も描いてみることで、影の付き方のパターンが自然と身についていきます。

monster-design-lab.com
monster-design-lab.com
この章でわかること
簡単なモチーフから始めて、影の付け方を段階的に練習していくことで、無理なくボールペン画のかっこよさを表現できるようになります。

かっこいいボールペン画をさらに引き立てる表現の工夫

基礎的な描き方に慣れてきたら、色を加えたり、自分だけのイメージを膨らませたりすることで、ボールペン画の表現はさらに広がっていきます。

色鉛筆で色を加えて世界観を広げる

ボールペンで陰影の骨格をしっかり作った上に色鉛筆で色を重ねると、モノクロだけでは出せない奥行きや温度感を加えることができます。
私自身、ボールペン画に色鉛筆で色を付けることで、連想イラストやシュルレアリスム的な絵の世界観をより豊かに表現しています。

色を先に決めてから線を描くのではなく、陰影を作ってから色を選んでいくと、絵全体のまとまりが崩れにくくなります。

monster-design-lab.com
monster-design-lab.com

連想やイメージを膨らませて独自の絵にする

目の前にあるものをそのまま写し取るだけでなく、そこから連想したイメージを重ねていくと、絵に独自の物語が生まれます。
私は、一つのモチーフから頭の中で連想を広げていき、現実にはない光景を絵にすることを大切にしています。

上記の絵は箱の部屋を描くことから始まり、その中を樹木が生い茂るイメージで描き始めました。そして、樹木が壁に接している部分を水面に見立てるなど、連想を深めていきました。

天北竹みのるる尾
線を重ねているうちに、頭の中にあった妄想がだんだん形になっていく瞬間があります。その感覚が、私がボールペン画を続けている理由のひとつです。

ボールペン画とシュルレアリスム・モンスターデザインの世界

この章では、ボールペン画を単なる写実表現にとどめず、シュルレアリスム的な表現やモンスターデザインへとつなげていく、私自身の制作の考え方をお伝えします。

現実にはない光景を線で描き出す面白さ

ボールペン画は、写真のようにものをそのまま写し取ることも、頭の中にしかない光景を形にすることもできる表現です。
私は、コラージュ制作をしていた時期に作品がなぜかまとまらないと感じていましたが、ボールペン画で陰影をつけることで、モンスターデザインがきちんと一つの絵としてまとまることに気づきました。

この発見をきっかけに、妄想の中にあるものを絵として形にできるようになり、シュルレアリスム的な表現にも取り組めるようになりました。

コラージュとボールペン画を組み合わせるという発想

フォトショップによる写真のコラージュと、手描きのボールペン画を組み合わせることで、現実の要素と空想の要素が混ざり合った、独自のモンスターデザインを作ることができます。
私はこの二つの手法を作品の柱として、見てくださる方の連想する力や創造する力を少しでも豊かにできたらと思いながら制作を続けています。

この章でわかること
ボールペン画は写実表現だけでなく、シュルレアリスム的な連想イラストや、コラージュと組み合わせたモンスターデザインへと発展させることができる表現です。

まとめ|ボールペン画のかっこよさは線の積み重ねから生まれる

ボールペン画のかっこよさは、一本の線を丁寧に重ねていく積み重ねの先に生まれるものです。

直線と曲線の使い分け、ハッチングによる陰影表現、そして色鉛筆による着色や連想による発想の広がりまで、段階を踏んで練習していくことで、誰でも少しずつ自分らしい表現に近づいていくことができます。

もし私が描いているような連想イラストやシュルレアリスム的な表現、モンスターデザインに興味を持っていただけたなら、noteで作品をご覧いただけると嬉しいです。

monster-design-lab.com
monster-design-lab.com
まとめ
線の重ね方・陰影の付け方・色鉛筆での着色・連想による発想という段階を踏むことで、誰でも自分らしいボールペン画のかっこよさに近づいていくことができます。

よくある質問(FAQ)

ボールペン画は初心者でもかっこよく描けますか?

はい、描けます。

最初から複雑な絵に挑戦するのではなく、シンプルなモチーフで線の重ね方や濃淡の付け方に慣れていくことで、少しずつかっこよさを感じられる絵に近づいていきます。

どんなボールペンを選べばいいですか?

特別な画材を用意する必要はなく、まずは手元にあるボールペンで試してみることをおすすめします。

油性・水性・ゲルインクなど種類によって線の質感が変わるため、描き進めながら自分に合ったものを見つけていくとよいでしょう。

失敗したらどうすればいいですか?

ボールペンは消すことができないため、線を引き間違えることもあります。

その場合は、無理に消そうとせず、間違えた線を活かして新しい陰影や模様として重ねていくと、かえって味のある表現につながることがあります。

ぜひ、頑張ってボールペン画を描いてみてください。